はて?申込みブラックとな? ~何件から申込みブラックになるのか~
クレジットカード好きがピクリと反応する「ブラック」という単語。
多くのマニアは「ブラックカード」のブラックを連想する傍ら、「ブラックリスト」や「申込みブラック」のブラックも連想する。
ブラックカードやブラックリストという単語は聞いたことがあるけど、「申込みブラック」ってなに?
私がクレジットカードマニアの入り口に立ったときに疑問に思った、この申込みブラックについて説明しましょう。
申込みブラックとはなんぞや
ブラックリストが正式名ではないのと同様、申込みブラックという言葉もクレジットカードマニア達が作り出した言葉です。
ほう?じゃぁ具体的にどんな状態を指すの!?
簡単にいうと
短期間で複数のカード申込みをした状態
これが申込みブラックと言われる状態です!
短期間というのは1ヶ月未満程度の期間を指し、複数というのは3枚以上というのが一般的です。
残念ながら、この申込み件数には明確な基準があるわけではありません。
申込み者の属性や、後述する後から情報を見るカード会社の捉え方次第で、4枚5枚と同時に申込んでも申込みブラック状態にならない場合もあります。
結局、何件申込んだら申込みブラックなるかは分からないということになりますが、3件を超えるあたりからグレーゾーンへ突入し、6件超えたら完全なるブラック!と捉えておけばよいでしょう。
もう少し条件を付け加えると、この短期複数申込みにうち、契約成立しなかった(審査に通らなかった)カード会社が1つでもある場合は、3件の時点で申込みブラックと言って差し支えありません。
で、どうなるの?
申込みブラックの定義はわかったけど、一体どんな影響があるの???
安心していただきたい!
日常生活には一切影響がありません。
会社にバレて陰でヒソヒソ話をされたり、怖い取立て屋さんが玄関に「お金返してください」というような貼り紙をしていったりというような事も起こりません。
では何が起こるかというと、この申込みブラック状態になるとクレジットカード審査に通りづらくなるんです。
何故クレジットカード審査に影響が出るのか
まず、我々がクレジットカードの申込みをすると、審査のためにクレジットカード会社が個人信用情報機関を見にいきます。
申込んだ人がお金を使いこなせている人なのか、お金の支払いを滞りなくしている人なのか、もっとクレジットカード枠を与えても良いのかを確認しにいくんですね。
個人信用情報は必ず参照されます。
そして、この参照履歴が個人信用情報機関に登録されるわけです。
例えば私が
・7/1にA社カードの申込み
・7/3にB社カードの申込み
・7/11にC社カードの申込み
・7/13にD社カードの申込み
と、こんな感じで次々にカード申込みをしたとしましょう。
まず、A社が私の個人信用情報を見にいき、その内容をもって審査に入るでしょう。
次にA社同様にB社が私の個人信用情報を見にいきますが、そのときに「A社が私の個人信用情報を見にきた」という情報まで見ることができるのです。
同じくC社が見にいったときは、「A社B社が私の個人信用情報を見にきた」という情報を得ます。
D社は「A社B社C社の3社が私の個人信用情報を見にきた」という情報を得るわけです。
1番目のA社は純粋に私の個人信用情報を見るだけですが、後ろにいくほど私が他社のカードを何件か申込んでいる。
という情報まで得ることになるわけです!
と、ここで問題が発生します。
D社の気持ちになって考えてみてください。
「このぷよまるという者、こんな短期間に何枚もクレジットカードを申込みおって・・・まさか!?使うだけ使ってトンズラする気じゃなかろうな!?」
「いや、大量のカードを使って何か犯罪をたくらんでいるのかもしれぬ!」
と、こういう疑いをもち、その結果クレジットカード発行見送ることに繋がってしまうのです。
そんな怪しい目的があるわけじゃないんです!私はただのしがないクレジットカード収集マニアなのです!と、申込みのときにアピールできればいいのですが、そんなことはできませんし、仮にできたとしてもそんな理由が信用されるとは限りません。
クレジットカード審査が通りづらくなる!
これが申込みブラック状態がもたらす影響です。
クレジットカードに興味のない方からしたら、腰が抜けるどうでもいい話ですね。きっと。
戻せるの?どうすればいいのか
この申込みブラック状態、これから抜け出すためにはどうすればいいのでしょう。
これに関して我々ができることはありません。
時が経つのを待つだけです。
クレジットカード各社が個人信用情報を見にきたという履歴は、6ヶ月で消えます。
何もしなくても6ヶ月で消えてしまします。
ただただ待ちましょう。
1つ気を付けるべきは、先ほどの例でいうと初めに申込んだA社の7/1から6ヶ月後には、まだB社C社D社の履歴は残っているので、ここで焦って新たにカードを申込まないということです。
申込みブラックは1ヶ月の間に~というお話をしましたが、数ヶ月の情報でも、その閲覧履歴が契約(審査通過)に繋がっていなければマイナスの情報として受け取られてしまうからです。
他社がカード発行をしなかった人に、自社は自らカード発行しづらいですからね。
1度申込みブラックになった場合は、そのとき申込んだカード会社の閲覧履歴が全て消えてから新たに申込んだほうがよいでしょう。
自分で確認できるのか!?
申込みブラックと、その弊害について説明しましたが、半年も前の申込みを細かく覚えてなんかいられませんよね。
自分の状態は、自ら個人信用情報を見にいくことで確認することができます。
この自分の閲覧履歴は申込みブラックの要件にカウントされないのでご安心を!
個人信用情報機関の種類
クレジットカード作成に関わる個人信用情報機関は、次の3つがあります。
会社によって閲覧する機関が異なりますが、ほぼ全ての会社がCICは見に来ます。
確認するのはCICだけで十分でしょう。
申込み履歴のほかにも、自分のお金に関する情報がたくさん載っているので、1度見てみると楽しめると思います。
私は自分の情報を開示したときは、今までの支払い履歴や契約履歴が事細かに記載されているのを見て楽しめたと同時に、自分の情報が逃れようのないほどにキッチリ管理されていることにとても驚きました・・・
クレジットカード申込み時、嘘を書いても100%バレるゼ!
勘違いでも、登録された情報を相違があれば虚偽だと思われるので気をつけな!
まとめ
クレジットカードをたくさん収集したい方以外にとっては、かなりどうでもいい申込みブラックですが、以下のことに気を付けて申込みブラックを上手に乗り切りましょう。
半年に1枚のペースで申し込めば何ら問題ないのですが、そんなに待てないのがクレジットカードマニアの性・・・
どうしても我慢できないときは、欲しいカードの順番で申込んでいきましょう。
第1希望⇒第2希望⇒第3希望~
と申込んでいけば、第一希望はまっさらな状態の個人信用情報を見にくるので、申込みブラックの影響を受けません。
第4希望以降は期待せずに申込んでいきましょう。
ということで、クレジットカードにまつわる申込みブラックのお話でした。
うまく調整して希望のクレジットカードを手に入れましょう!